アスベストとは・・・

歴史

古代エジプトでは、ミイラを包む布として、古代ローマでは、ランプの芯として使われていた。マルコポーロの口述によるとされる『東方見聞録』に、ヨーロッパでは火に焼けないサラマンダーの皮と知られているものが鉱物である旨の記述があり、これが石綿ではないかといわれている。

中国では、周の時代に征服した西戎からの貢ぎ物として石綿の布が入ってきて、火に投じると汚れだけが燃えてきれいになることから火浣布(火で洗える布)と呼ばれ、珍重されていた。また、東晋の干宝が著した『捜神記』にも火浣布に関する記述が存在する

日本では、『竹取物語』に登場する、火にくべても燃えない「火鼠の皮衣」も、当時そういうものが実在したとすれば、正体はこの石綿であったろうと言われている。平賀源内が秩父山中で石綿を発見し、1764年(明和元年)にこれを布にしたものを中国にならい「火浣布」と名付けて幕府に献上している。この源内の火浣布は京都大学の図書館に保存されている。

20世紀に入ると、建物などの断熱材や防火材、機械などの摩擦防止用などに大量に使用される、1970年代に入ると、人体や環境への有害性が問題になった。発ガン性などが問題となり、日本では2006年9月から、化学工業プラントで配管同士の接続に使用される「シール材」などの5製品を除き、原則禁止になった。しかし、厚生労働省は、2008年4月に、例外的に認められていた5製品についても2011年度を目途に全廃することとし、同年度以降は、新たな綿製品は日本では製造されないことになった。

 

引用

 

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